北海道標茶町|間口10.8m × 奥行18m × 肩高3.7m
北海道標茶町で施工した、大型ビニールハウスを利用した簡易牛舎です。
建物は間口10.8m×奥行18m、約59坪。スタンチョンや回転柵、換気設備などを組み合わせ、実際の飼養方法や作業動線に合わせて計画しました。
このページでは、現在同程度の仕様で施工した場合の概算価格とその内訳、平面図、換気・被覆材の考え方、実際に使用して分かった改善点まで紹介します。
標茶町|簡易牛舎(大型ビニールハウス)
10.8m × 18m × 肩高3.7m
建物本体+スタンチョン・回転柵・換気設備・追加扉などを含む概算です。
この事例では土間コンクリートを施工していません。
牛舎の総額は、飼養形態・設備・土間コンクリート・施工地域などによって大きく変わります。
図面がなくても概算相談できます。
飼養頭数・飼養方法・施工地域など、分かる範囲からご相談ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施工地域 | 北海道標茶町 |
| 用途 | 牛舎 |
| 建物 | 大型ビニールハウス(パイプハウス) |
| 間口 | 10.8m |
| 奥行 | 18m |
| 肩高 | 3.7m |
| 面積 | 194.4㎡(約59坪) |
| アーチピッチ | 900mm |
| 屋根 | 南側PO透明/北側白色被覆 |
| 換気 | 側面巻上げ・妻換気・空動扇2基 |
| 工期 | 設備施工を含め約2~3週間 |
標茶町で施工したこの簡易牛舎を、現在の価格で同程度の仕様にした場合の概算です。建物本体だけでなく、スタンチョンや回転柵、換気設備、追加扉などを含めて算出しています。
| 内容 | 現在の概算 |
|---|---|
| 大型ビニールハウス本体 | 350万円 |
| 側面パネコート H1.8m | 17万円 |
| スタンチョン用支柱工事 | 40万円 |
| 連動スタンチョン 3.6m×10枚 | 160万円 |
| 回転柵 | 24万円 |
| 空動扇 2基 | 8万円 |
| 追加扉 4か所 | 40万円 |
| 合計 | 639万円 |
この事例では土間コンクリートを施工していません。
牛舎全体の建設費は、土間コンクリートの範囲、飼養形態、必要な設備、既存施設との接続、施工地域などによって大きく変わります。そのため、約639万円は「59坪の牛舎の標準価格」ではなく、標茶町の仕様を現在の価格で再現した場合の概算です。
この牛舎は、飼養頭数だけで建物の大きさを決めたものではありません。パドックとの併用や牛の移動、給餌・除糞など、実際の運用方法を踏まえて内部を計画しています。
簡易牛舎設計図 平面
この牛舎では約40頭を飼養していますが、基本的にはパドックを利用する運用です。40頭すべてを常時牛舎内で飼養することを前提とした広さではありません。
成牛を建物内主体で飼養する場合は、同じ約59坪でも20頭程度を一つの目安として考えます。実際に必要な面積やレイアウトは、牛の大きさや飼養方法、給餌・除糞方法などによって変わります。
設計図 内観イメージ
施工後
内部には連動スタンチョン、回転柵、水槽などを配置しています。建物の大きさだけを先に決めるのではなく、牛の動きや給餌・除糞などの日々の作業方法を考えながら設備とレイアウトを決めています。
牛舎の建設費は、ハウス本体だけで決まるわけではありません。特に土間コンクリートは施工範囲が広くなると、牛舎全体の建設費に占める割合も大きくなります。
標茶町の事例では、施主との打ち合わせの中で牛舎の使い方や既存施設との関係を検討し、牛舎内に土間コンクリートを施工しない計画としました。その結果、牛舎全体の建設費を大きく抑えることができました。
ただし、土間を施工しない方法がすべての牛舎に適しているわけではありません。飼養形態、給餌・除糞方法、牛の種類、既存施設との接続などによって必要な仕様は変わります。
ハウス牛舎では、建物そのものの価格だけでなく「どう飼うか・どう作業するか」まで含めて計画することが重要です。
この牛舎では、屋根全面を同じ被覆材にはしていません。南側を透明PO、北側を白色のタフシェードとし、牛舎内に自然光を取り入れながら、日射による温度上昇も抑えることを考えた仕様としました。
牛舎は明るさだけでなく、夏場の暑さとのバランスも重要です。そのため、この事例では屋根の半分を透明、半分を白色としています。
設計図 外観イメージ
施工後/標茶
側面の巻上げと妻面換気に加えて、屋根に無動力の空動扇を2基設置しています。
空動扇は1基あたり現在の施工価格で約4万円、2基で約8万円が目安です。メーカー推奨ではより多く設置する選択肢もありましたが、この牛舎は密閉された建物ではなく、側面や妻面からも換気できるため2基としました。
また、屋根への開口部を増やすほど雨水浸入のリスクも増えるため、換気量だけでなく建物全体のバランスを考えて設置数を決めています。
牛舎は完成時に問題がなくても、実際に牛を入れて運用して初めて分かることがあります。この牛舎でも、施工後の使用を通して今後の設計に反映すべき点が見つかりました。
冬季の温度調整を考え、当初は不要とされていた後妻面にも扉を設置しました。しかし使用後、牛が扉の受け金具に接触して負傷することがありました。
この経験から、現在は扉そのものの配置だけでなく、牛が接触する可能性のある金具や突起物の位置まで確認することが重要だと考えています。
前妻面の一部はPOフィルムで仕上げていましたが、牛が回転柵から首を伸ばしてフィルムを引っ張ることがありました。
牛舎では、人の感覚では届かないように見える場所でも牛が接触する場合があります。そのため、牛が届く可能性がある範囲は、板材や板金などで保護することを検討します。
図面上で成立することと、牛を実際に飼う上で使いやすく安全なことは同じではありません。こうした施工後の経験も、次の牛舎計画に反映しています。
この牛舎は、ハウス本体の建て方からスタンチョン・回転柵などの設備施工まで含めて、約2~3週間で施工しました。
実際の工期は、建物の大きさや設備内容、施工地域、現場条件などによって変わります。
施工中
施工中
ハウス牛舎は、建物本体の価格だけで総額が決まるものではありません。
飼養する牛の種類や頭数、フリーバーン・フリーストールなどの飼養形態、給餌・除糞方法、既存牛舎との接続、土間コンクリートの必要範囲などによって、適した仕様は変わります。
図面が決まっていない段階でも大丈夫です。
現在の飼養方法や「どんな牛舎にしたいか」を伺いながら、建物と設備を含めた計画をご提案します。
施工地域・飼養頭数・現在の飼養方法など、分かる範囲だけでもご相談いただけます。